2008年8月26日火曜日

The Commoner

















以前”読みます”と言っていたJohn Burnham Schwartz著『The Commoner』を読み終えました。図書館でリクエストしていたのが、やっと借りることができました。

Commoner・・・直訳すると”皇族”に対する”平民”。Fiction小説として書いてありますが、かなりの部分が事実のように思えました。

平民から皇室へ嫁いだ2人の女性の苦悩をHaruko(美智子妃)をナレーターとして物語は語られます。
雅子妃はKeikoという名でかなり後半に登場します。
事実と異なるのは秋篠宮さまに相当する人物が登場しないこと&エンディングが創作してあること。
翻訳されたら話題になるでしょうねー。翻訳されるかな?

素直に驚いたのは、アメリカ人の著者が寿司小国皇室というデリケートなテーマと寿司小国人でないと理解できないであろうニュアンスを実に的確に掴んでいることです。
脱帽。


もう一冊Harper Lee 著 『To Kill a Mocking Bird』を読みました。
というか、読まされました。
宿題だったもんでねー。
(翻訳本のタイトルは『アラバマ物語』)















ピュリッツァー賞を取ったこの作品は9年生(中3)の必読書なんだそうですが、古い言い回しや南部訛り等が出てきて『The Commoner』よりも難解でした。
















そして、映画版はDVDにもなっており、主演はGregory Peckグレゴリーぺック。
この映画でアカデミー主演男優賞を取っています。
原作本も映画も完成度高し。
テーマは人種差別・偏見・正義・貧困・家族の絆等・・・。

地味ですが丁寧なこの映画は、昨今のロマンス・バイオレンス・アクションテンコ盛りのジェットコースタームービーに疲れたアタシの神経を癒してくれました。不朽の名作ですわ。

しかし、毎年9年生の全員がこの本を読んで勉強している割には、この国の根底には人種差別が根強く居座っているんじゃない?

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