2008年11月10日月曜日

11月4日大統領選挙の日 『な、な、なんですとー?』


































投票日の不良おばちゃんの気分は 不機嫌⇒午後 ご機嫌⇒ 超ご機嫌そして⇒深夜 チョーーーーー不機嫌 と、”乱高下の激しい株が史上最安値の終値で取引が終わる”ような激しい変化をたどった。


11月4日火曜日決戦の朝。
いつものようにエーゴのお勉強へコミュニティーセンターの駐車場へ。
毎回投票所となっている我らの教室だが、今回は体育館が使われるとのこと。

車から降りると、ひとりのおばちゃんが近寄ってきた。
おばちゃん:『投票しにきたの?』
アタシ:『ちゃうちゃう。アタシアメリカ市民ちゃうから投票したいけど投票権ないある。』
おばちゃんの胸には”NO on Proposition 8"のバッジが。
最後のお願いを有権者一人一人にしているボランティアの人だったらしい。
アタシ:『投票権があったら NO on Prop 8 と投票する。お手伝いできなくて申し訳ないある。』
おばちゃん:『そんなことないわよ。応援してくれてありがとう。じゃあ今日一日このステッカー貼って歩いてくれる?』とNO on Prop 8のブルーのステッカーを差し出す。
アタシ:『もちろんだよ。お安い御用さ。』と肩に貼る。












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クラスメイトの肉まん大国やピロシキ皇国人のおばあちゃん・おばちゃんたちはアタシの肩のNO on Prop 8ステッカーを見て、まるで汚いものでも見るかのような反応をする。
”だってゲイでしょ?YESと投票したわよ。”と取り付く島も無い。
彼女達の価値観には ゲイ=存在してはいけない人々 という図式になっているのだろうか?
いつもは親切で良い人たちなんだけど・・・。
腹立たしいと同時にに悲しい。

投票所の体育館の中を覗くとガラガラ。朝早いからか?いや、昼過ぎに通りかかった時もガラガラだった。
寿司小国の投票所と何も変わらない。受付のテーブルで名前を言い、投票用紙をもらってボックス内で書いて投票箱に入れるシステム。


ランチ後、本日のメインイベント”COSTCO Executive Tour コスコ・エグゼクティブ・ツアー"へ、ドイチェランド人2人を連れて行く。
ドイチェランドにはCOSTCOが無いんだそうな。
彼女達は『生ソーセージが安いわ!安いわ!』と大興奮。


ふーん。興味本位で聞いてみた。
”お前たちゲルマン民族はソーセージとキャベツとイモを毎日食べるのか?”
すると、”ピザも食べるしヌードルやお米も食べるわよ。あんたたちも毎日SUSHI寿司は食べないでしょ?”という答え。
ふーん。妙に納得。


それにしても何を食べればこんだけ背が高くなれるんだろ・・・。
再度、興味本位で聞いてみた。
すると”アタシがドイチェランド女性の平均的身長かな~”とAngelicaアンジェリカ。
な、な、なんですとー?
あんた180センチ近くあるじゃないのよっ!ガリバーの国だ。


ソーセージを買い込んだ2人とアタシは、スタバへとなだれ込んだ。何故スタバか?今日は投票日につき、コーヒーが無料だから。

そして、Krispy Kremeクリスピー・クリームに同じく無料ドーナツをもらいに行く。

星形ドーナツの上に赤青白のトッピングが乗っかっている“星条旗ドーナツ”。オリジナル・グレイズドか星条旗ドーナツかを選べる。

次から次へとお店に訪れるお客さんたちは皆無料ドーナツ目当てで、誰もお金を払ってドーナツを買っていない。こんなに大盤振る舞いしちゃって大丈夫かKrispy Kremeクリスピー・クリーム?












夕方、フィットネスルームでCNNの選挙速報をみながら自転車をこぐ。(ガリバー国人達と同じ量のランチを食べた罪は重い。当然のごとく体重も重い。)

3時間の時差がある東海岸から開票されていく。カリフォルニアではまだ投票中だというのに・・・。
キャスターや政治評論家が小浜さんの勝利はTsunamiツナミの様だと形容している。

良し良し。“よきかな~!”

COSTCOで買ってきた分厚いステーキ肉を焼いてお祝いしよう。
アパートの敷地のあちこちに設置されているガス・バーベキュー・グリルで肉を焼く。

夜7時。カリフォルニアの投票が締め切られて開票作業が始まった。
Proposition 8の動向が気になる。

な、な、なんですとー?54%でYES on Prop 8が優勢?
田舎から票を開けているとなると都市部で挽回可能か?うーん。

小浜さん地元のChicagoの公園に続々と何万人もの人々が集まってきた。
Oprahオペラが感激して泣いている。 ニュースキャスターも泣いている。

“やっぱりステーキにはおろし大根とポン酢だよな~”と満足そうに肉を頬張る一郎爺。

MaCainマケインがConcession Speech敗北演説をする。

なんとも潔いスピーチだ。マケちゃったけどマケちゃんかっこいい!対立候補だった小浜さんへの尊敬と祝福・自国への愛国心・家族や支援者たちへの感謝・そして共に新大統領となる小浜さんを支えていこうと呼びかけた。なんともgood loserだ。素晴らしい演説の和訳はこちらhttp://blog.livedoor.jp/dankogai/archives/51134971.html


Proposition 8の票が気になるので全国ネットからKRON4(地元TV局)へチャンネルを変える。
うーん。負けてる。だが開票率はまだ低い。希望はある。

そうこうする内に小浜さんのVictory Speech勝利演説が始まった。
歴史的新アメリカ大統領誕生だ!万歳!シカゴに集まった群衆は抱き合い涙を流して感動的瞬間に酔う。


そして深夜、カリフォルニアのProp 8・・・。
52%対48%?
NO on Prop 8の敗北?

な、な、なんですとー?

納得いかないっ!カリフォルニアの有権者は何を考えてるんだ?

人権問題なんだぞ?分かってんのか(怒)?

この国で、納得がいかない時の”合言葉”は?
もちろん、SUEだ!SUE!スーだ!スー!

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