2012年2月27日月曜日

不良おばちゃん、不良につき遂に警察のお世話になる・・・の巻 その2

副題:車の修理代と歯科治療代との濃厚密接な肉体関係



追突事故の水曜日
後ろから追い越すようにしてぶつかって来た車は、花子さんの右側ボディーに衝突して止まった。


“てやんでえ、どういう運転してんねん!!!”
こういう時には別の人格が降臨。
臨戦態勢だ。
降りて、追突してきた相手に詰め寄る。


Cupertinoという場所が場所だけに、また肉まん大国人か?カレー王国人?(Cupertino市の人口の63%がアジア人であーる)


運転していたのは期待に反してアメリカ人のおばあちゃん。
わなわな震えてパニクって動けない様子。
”I don't know what happened…I don’t know what just happened….” 何が起きたの?何が起きたの?


シニアの方には弱い不良おばちゃん。
たちまち温厚な人格が降臨。
“Your car rear-ended me,mom. I’m going to call a police. Are you insured?” あなたの車がぶつかってきたある。警察呼ぶからね。保険入ってる?



911に電話。
その間、お互いの情報を交換したり、花子さんのダメージを調べたり、左折レーンを遮っていることに腹を立てて中指を立てる運転手に、中指を立て返ししたり・・・。
花子さんの助手席側のドアのハンドルがつぶれて、外側から開かない。相手の車のダメージは前の左角がへこんでペイントがはげた程度。

Palo AltoのMs Turnerは運転席から出ようとしないので不思議に思い、外に出て車のダメージを調べなくて良いのかを聞いた。
すると、”I just had a surgery and can’t move out of the car.” 手術を受けたばかりで車の外に出ることができない、なんだと。

え?どんな手術か聞かなかったけど”車の外に自力で出れない”?じゃあどうやって運転できるんだ?

”Excuse me,but are you on some kind of medication like pain killer?ねえ、痛み止めとかの薬飲んでるの?“

“No, of course not。”もちろん飲んでない。

絶対飲んでるし。(`Д´)



5分ほどで、バイクのSheriff保安官到着。

Sheriffは事故現場を確認した後、2人の運転免許証を預かり、先導してMarukaiの駐車場へ移動させる。

Ms Turnerは、もたもたして車を発進することも出来ない。

もう1人の応援Sheriffも到着。
状況説明はすぐ終わった。
”Ms Turner様子が変だよ。薬飲んでるんじゃないかな。”と、ちくっておいた。
密かに『メタボSheriff』というあだ名を付けた。

iphoneで写真を撮るメタボsheriff

 
Police Report警察の調書は1週間以内に出来るらしい。
Police Report番号の控えをもらい、あたしは”You can go"と解放された。

Ms Turnerはといえば、Sheriffの首を左右に曲げて後方確認してみてください”が出来ない。Sheriffも呆れている。 
衝突したのが花子さんじゃなくて歩行者だったらどうすんのさ。((((ヽ(`Д´)ノ
多分Ms Turnerはcitation(裁判所へ召喚状)を食らったと思う。





Maaco木曜日:そうなのよ、またなの、、、
予定していた”花子さんケツ”を直しに SunnyvaleのMAACOへ。
花子さんのドアの傷を見たMAACOのおじさんDavidに大笑い&同情される。
”お前さん、今度はどうしたんだい?”
アタシ:”実はさあ、おじさん。昨日ね・・・・”





AAA保険調査他
同じ日、私の入っているAAAトリプルエーから留守電。Caller ID発信者番号はColoradoとなっている。Ms Tunerが事故をAAAに報告してくれたらしい。

留守電メッセージの内容:担当者はボクだ。電話はここだ。Claim Noはこれだ。電話くれ。

電話した。この国では待っていても電話はこないので、こういう場合はこちらからしつこく電話するしかない。
留守メッセージが流れるばかりでつかまらない。翌日電話しても同様。
”電話ください”のメッセージを残しても電話は来ない。
週明けに再度電話してみるがテープが流れるだけ。
オペレーターに話して上司か同僚につないでもらい、用件を言うと、やっと担当者に繋がった。
Google Mapで確認しながら事故の様子を説明する。

Police Reportが出るのを待って、相手側の保険会社California Casualtyに調査を依頼するとのこと。
DMVには保険会社が報告することになっているので、私がする必要なし。





土曜日:Maaco花子さんのケツの化粧直しが終わった。後ろから見ると新車みたいだ。Maacoはいい仕事してる。タイヤホイールまでぴかぴかにしてくれている。





週明け月曜日:Police Report再度確認したいことがあるとかで、メタボSheriffから電話。

”自分が現場に到着した時、2台の車がいた場所と、実際に事故が起きた場所との距離を知りたい”とのこと。  答え:10フィートも動いてないよ。

Ms Turnerの話によると、彼女はSear's Auto Centerの出入り口からStevens Creekへ合流してきた。
約50メートル先の左折レーンにいた花子さんにぶつかるには、3回の車線変更が必要だ。
要するに、Ms Turnerは、首を回して左後方確認をせずに、50メートル走る間に3車線をほぼ横切って、左折レーンにいた花子さんに衝突したというわけだ。
くわばらくわばら、、、。
Police Reportを今書いてるからちょっとまっててね、とメタボ。





水曜日:加害者側保険会社California Casualty事故調査
Ms Turnerが加入している保険会社California Casualtyから事故調査の電話。
ここのCaller IDもColorado。保険会社のカスタマーセンターってコロラドにあるのが普通なのかしらん? 会話をテープに録音する承諾をし、事故の様子を再現して話す。ここで初めて聞かれたのは、、、 

☆were there any witneses? 目撃者は?  答え:NO

☆was this accident avoidable? 避けることは出来たか?  答え:NO

☆who's at fault for the accident?    誰の過失だと思う?  答え:100%Ms Turner


☆are there anything you want to add? 何か付け加えたいことは?  答え:YES! はっきり言わせてくれ。あたしはvictim被害者なんだよ。いいか?Ms Turnerはあんな状態で運転するべきではないっちゅうの! 


車のダメージを見積りする担当者から電話。週明け火曜日に来ることで予定を調整。




火曜日:California Casualty Material Damage Appraiser
AppraiserのStevenは陽気なメキシカン。 
写真を撮り、Registration Cardを確認(これも写真を撮っていた)。

保険会社と契約しているリペアショップに持っていくというのと、自分が選んだリペアショップにもっていくという2つの選択肢があるとのこと。

結局、修理費用の100%を相手の保険会社が負担することとなった。そりゃ当たり前だ。

保険会社と契約しているところに頼むと修理費用は保険会社からリペアショップに直接支払われる。

アタシは後者を選んだので、損害賠償金としての修理代を直接支払ってもらうことに。

Stevenが見積もった金額は約3200ドル

チェックが郵送されてきた。修理中のレンタカーも提供される。
衝突されてから、約2週間ちょっとでスピーディーに一件落着。
やれば出来るじゃないかアメリカ人!


estimate見積りゲット
さあ、花子さんの修理をどこにやってもらおうか?
リペアショップによって金額に幅がある。約2300ドルから3000ドルかかるらしい。

それとも修理しないで、3200ドルを懐に入れてしまおうか。うへっ♪

A regular customerお得意様だからと、かなり割り引いた見積りをしてくれたMaacoに再度お願いすることにした。約2300ドル。

出来ればリペアショップのお得意様なんかにはなりたくない。

因みにMaaco Sunnyvaleは明朗会計な上に仕事が丁寧なので、お勧めできる。
オーナーのDavidとMarie Hamiltonの人柄か。



そして差額の約900ドルは一瞬で歯医治療代へと消えた。
車の修理代と歯科治療代との濃厚密接な肉体関係と言うわけだ。
( -"-)┌ヤレヤレ...




現在の不良おばちゃんの一番の心配事は『2度あることは3度ある』?ということ。
だからといって運転しないと動きの取れないこの国。
ここは余裕を持った安全運転を心がけよう。

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