クリスマスが近づくとアメリカ人はこの話を想い出すそうです。
110年も前の話なのに,今でも愛されている実話です。
1897年、ニューヨークに住む8歳の少女Virginia O'Hanlonは地元の新聞New York Sunへ手紙を書くことにしました。
『Dear Editors:I am 8 years old. Some of my littel friends say there is no Santa Claus. Papa says,“If you see it in The Sun, it’s so.”Please tell me the truth;is there a Santa Claus? 』
「こんにちは、しんぶんのおじさん。わたしは8さいのおんなのこです。じつは、ともだちがサンタクロースはいないというのです。パパは、わからないことがあったら、サンしんぶん、というので、ほんとうのことをおしえてください。サンタクロースはいるのですか?」
バージニアへの答えは12月21日にNew York Sun『社説』として返ってきます。
同新聞の論説委員だったFrancis Pharcellus Churchは、この少女に丁寧な返事を書きました。これが後に語り継がれることとなる有名な
"Yes,Virginia,there is a Santa Claus.”
『そうです、ヴァージニア、サンタクロースはいるんです』 の社説です。
本誌は、以下に掲載される素晴らしい投書に対してお答え申し上げると同時に、読者にこのような素晴らしい方がおられることを、心から嬉しく思います。
ヴァージニア、それは友だちの方がまちがっているよ。きっと、何でもうたがいたがる年ごろで、見たことがないと、信じられないんだね。自分のわかることだけが、ぜんぶだと思ってるんだろう。でもね、ヴァージニア、大人でも子どもでも、ぜんぶがわかるわけじゃない。この広いうちゅうでは、にんげんって小さな小さなものなんだ。ぼくたちには、この世界のほんの少しのことしかわからないし、ほんとのことをぜんぶわかろうとするには、まだまだなんだ。
じつはね、ヴァージニア、サンタクロースはいるんだ。愛とか思いやりとかいたわりとかがちゃんとあるように、サンタクロースもちゃんといるし、愛もサンタクロースも、ぼくらにかがやきをあたえてくれる。もしサンタクロースがいなかったら、ものすごくさみしい世の中になってしまう。ヴァージニアみたいな子がこの世にいなくなるくらい、ものすごくさみしいことなんだ。サンタクロースがいなかったら、むじゃきな子どもの心も、詩のたのしむ心も、人を好きって思う心も、ぜんぶなくなってしまう。みんな、何を見たっておもしろくなくなるだろうし、世界をたのしくしてくれる子どもたちの笑顔も、きえてなくなってしまうだろう。
サンタクロースがいないだなんていうのなら、ようせいもいないっていうんだろうね。だったら、パパにたのんで、クリスマスイブの日、えんとつというえんとつぜんぶに、人を見はらせて、サンタクロースが来るかどうかたしかめてごらん。サンタクロースが来なかったとしても、なんにもかわらない。だってサンタクロースは見た人なんていないし、サンタクロースがいないっていうしょうこもないんだから。だいじなことは、だれも見た人がいないってこと。ようせいが原っぱであそんでいるところ、だれか見た人っているかな? うん、いないよね、でも、いないってしょうこもない。世界でだれも見たことがない、見ることができないふしぎなことって、ほんとうのところは、だれにもわからないんだ。
あのガラガラっておもちゃ、中をあければ、玉が音をならしてるってことがわかるよね。でも、ふしぎな世界には、どんな強い人でも、どんな強い人がたばになってかかっても、こじあけることのできないカーテンみたいなものがあるんだ。むじゃきな心とか、詩をたのしむ心、愛とか、人を好きになる心だけが、そのカーテンをあけることができて、ものすごくきれいでかっこいい世界を見たり、えがいたりすることができるんだ。うそじゃないかって? ヴァージニア、これだけはいえる、いつでも、どこでも、ほんとうのことだって。
サンタクロースはいない? いいや、ずっと、いつまでもいる。ヴァージニア、何千年、いやあと十万年たっても、サンタクロースはずっと、子どもたちの心を、わくわくさせてくれると思うよ。
翻訳者:大久保ゆう
「本当に素晴らしいものは目に見えない」ということを忘れてしまいがちな現代でこそ、こういう話しは大切じゃない?
日本では純粋な心を持つ子供だけに”トトロ”が見える…っていうよね。
クリスマスまであと2日。
アメリカの国内線は故郷へ帰る人々&旅行の人々で大混雑です。
ショッピングセンターもギリギリまで値引きを待つ人々で大賑わいです。
一部のMACY'Sの店では、クリスマスイブの夜まで24時間営業。コンビニエンスストア状態です。
皆さん狂ったように買い物しています。カートにはみ出すほど買いまくってます。
アメリカの経済を支えているのはこの消費パワーなんだ…と唖然とさせられるアジア人チンコロおばちゃんです。
だけどさあ…本当に大切なものは箱には入っていないんだよ。
写真はSanta Clara、Pruneridge Ave.の家です。
電飾がこれでもかああああああっ!という勢い。
音楽にあわせて電飾が変化するようにプログラミングされています。
San Jose Mercury Newsに載ったので、ちょっとした観光スポットになっているようです。
次から次へと見物人が…。
2階のベランダにはお決まりのイエスキリスト降誕場面です。
周辺の住宅は、それぞれ凝ったデコレーションで楽しませてくれます。
こちらの家の電飾の方がお上品です。
樹木の幹にはこの様な電飾が…。
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