『こんなんで訴えられるん?』
答え:訴えた者勝ち。
そう。非常識で、ばかばかしいことを高額の賠償金目当てにでっち上げ、訴えることがまかり通るこの国。 ”作り話”をすれば、がっぽがっぽpunitive compensation/damages賠償金が稼げるかもしれないとのことである。
punitive compensation/damages とは:補償的損害賠償および懲罰的損害賠償
補償的損害賠償は被害者が被った身体的および財産的損失を補償するための賠償金。懲罰的損害賠償は、不法行為訴訟などにおいて、加害行為の悪性度が高い場合に、加害者に対する懲罰および一般的抑止効果を目的として補償的損害賠償のほかに認められる損害賠償。
偶然にも火曜日のクラスで、映画”エリン・ブロコビッチ”を通して法廷用語をしっかりと勉強した後だったの。法廷用語はまかしてくれい~やっほい!
非常識な訴訟といえば、有名な『猫チン事件』。
猫を洗い、早く乾かそうとして電子レンジでチンしちゃった老婦人。猫がお亡くなりになったのは、電子レンジの製造メーカーが『猫をチンしてはいけません』という注意書きをしていなかったからだ、、、と製造メーカーを訴えて賠償金をがっぽりもらった。電子レンジの取扱説明書に、「動物を乾かす目的で使用しないでください」という注意書きがあるのはこのためだ。
こちらは現在実際に横行しているインチキ話。
スーパーマーケットの床が濡れていた為に滑って怪我をしたと店に対して損害賠償を請求する。これは完全に”やらせ”で、ペアで滑る役と目撃者を装う役を担当するのだとか。店側は訴えられると面倒なので、お金で解決する。
『不良おばちゃん感電事件』も、証拠をでっち上げることで(目撃者の証言や医療機関からの診断書等の具体的な被害を用意すること)訴えることはできるそうである。
感電したショックでぶったまげて歯を折ったので治療費を払えこのやろー!とか、 精神的トラウマを負ったので怖くて外に出れない・・・とか、、、?
寿司小国人の常識的感覚からすれば考えられない。”訴える”ということが身近な国だから、こんな詐欺まがいの事が横行するのだろう。
『鮭の押し寿司』作りましてん。
『サンディエゴ天然息子週末限定寿司シェフ』に”何これ、みっともない。。。”とバカにされそうな外見だが、最近お呼ばれの手土産や、ポトラックにはこれ。
Menlo ParkのNattaya(タイ人)家にも持って行った。
見栄えがするし、サーモンはどんな国の人も慣れているから。
去年Siriちゃんがタイへ帰国しちゃったとたん、入れ違いにNattayaと知り合ったという嬉しい偶然。
火曜日のクラス写真で不良おばちゃんの隣に写っているのがNattaya。
元看護士の彼女は、3年後に故郷Chiangraiチェンライに戻り、 旦那さんと老後を過ごす計画なのだとか。彼女の当面の目標は3年以内にUCSFカりフォルニア大学サンフランシスコ校で看護学の修士号を取得すること。タイへ帰国した後は母校で看護学を教える予定なのだ。とりあえず今は受験に必要なTOEFLの得点を上げる努力をしている。
火曜日のクラスの題材となった映画、”Erin Brockovichエリン・ブロコビッチ” 。 movie script台本はこちら :http://sfy.ru/?script=erin_brockovich
Erin Brockovichは2000年制作のアメリカ映画。
1993年、アメリカ西海岸を拠点とする大手企業PG&Eを相手に、3億ドルというアメリカ史上最高額の和解金を勝ち取った実在の人物エリン・ブロコビッチの活躍を描く痛快な作品。
Hinkleyという町は、ラスベガスへ行く際に通る田舎町なんだ。
Bakersfield からBarstowまでルート58を通るのだが、Barstowの約10マイル手前にある小さい小さい部落みたいな町がHinkley。
何にもない。
こんな所に人が住めるんだろうか・・・という程何もない荒地。
そこにあるのは、果てしなく続くMojave Desertモハベ砂漠と Edwards空軍基地。
PG&E社が人体に有害なchromium6(6価クロム)による水質汚染の事実を隠蔽しようとしている企みに気付くエリンは持ち前の行動力と執念で裏付けていく。
同社はパワープラントの錆止めとして6価クロムを使用しており、土壌に浸透した為に地下水が汚染された。彼女は原因不明の病気に苦しんでいた住民達をまとめ、史上稀にみる和解金3億3300万ドル(約350億円)を勝ち取り、彼女自らも2億円以上のボーナスを手にするという、勧善懲悪ストーリなのだ。
実はその後の話が面白い。
彼女が後に出版したAutobiography自叙伝 『Take It From Me』によると、、、
Take It From Me:私を信じなさ い。/私の言うことに間違いはない。
Take It From Me:私を信じなさ い。/私の言うことに間違いはない。
映画では3人の子供の面倒をみてくれる、気のいい子供好き恋人のバイク野郎George。実際は報酬を得て子供達のベビーシッターをやっていた。
ErinとGeorgeの関係は険悪になっていたが、Erinに破格のボーナスが入ったとたんにErinに付きまとい、金を要求し、最終的には法的に決着を着けなくてはならないほどだった。
2番目の元旦那も同様に金をせびる&つきまとう。
そして、報酬で購入した念願のマイホームは実はカビだらけで建て直さなくては住めないほど。
さらには突然の知名度の高さにひっぱりだことなり、家を空ける機会が多くなったため、長男と長女は10代で薬物依存症となり、高額な治療費を支払いセラピーのため専門の病院へ入院させなければならなかった。
踏んだりけったりのErinだったが、仕事に関しては環境/薬害訴訟を専門とした”consumer advocate消費者保護団体の代表”として引き手あまたの活躍中である。大した女性だ。
Erin Brockovich Official Website: http://www.brockovich.com/index.html
気になるのは、映画の舞台となったHinkelyで、昨年汚染地域以外の広範囲でChromium6価クロムが検出され、Erinが再び調査に乗り出していること。
これが真実ならば、PG&Eは当時下されたClean up order(地下水の汚染を防ぐために貯水池をすべて防水加工すること他)を実行していなかったことになる。
それにしてもPG&Eという会社は、東京ガスと東京電力を合体させたような巨大企業なのだが、地元では大変に評判が悪い。
気になるのは、映画の舞台となったHinkelyで、昨年汚染地域以外の広範囲でChromium6価クロムが検出され、Erinが再び調査に乗り出していること。
これが真実ならば、PG&Eは当時下されたClean up order(地下水の汚染を防ぐために貯水池をすべて防水加工すること他)を実行していなかったことになる。
それにしてもPG&Eという会社は、東京ガスと東京電力を合体させたような巨大企業なのだが、地元では大変に評判が悪い。
同社が導入したSmart Meter電気メーターが新しく取り付けられてから、とんでもない金額の請求がきたと驚いた多くのカスタマーから払い戻し請求を受けたり訴えられたりしている。
そして、昨年9月にSan Brunoサンブルーノで老朽化したガスパイプラインが大爆発し、住宅地が炎上した事故は記憶に新しい。PG&Eの利益至上主義がもたらした、ずさんな管理体制がここにある。
さらには、11月の住民投票Proposition16法案16は、自治体が独自にガスや電気などの公共サービスに新規参入する際に必要な住民の支持を、これまでの過半数から三分の二に引き上げる法案で、事実上PG&Eの独占を容認し、競合を難しくするものだった。
要するに、PG&Eが法案を作成し、PG&Eがキャンペーン資金をつぎ込んだ、PG&E繁栄の為の法案であった。住民投票により却下されたが、住民にはまったく信用されていない悪名高き企業なのである。
主演のJulia Robartsジュリア・ロバーツはこの作品で第73回アカデミー賞主演女優賞を受賞している。
彼女は2012年公開予定の実写版Snow White白雪姫の継母/魔女役に決定したらしい。現在ほぼ同時に二つの実写版白雪姫が進行中で、彼女が出演するのはコメディー/アドベンチャータッチのもの。もうひとつの作品はCharlize Theron シャーリーズ・セロン が継母/魔女役の候補に挙がっている。
再来週公開になる実写版 『Red Riding Hood 赤ずきん』
怖ッ!! おばあちゃんを食べちゃう狼はWerewolf狼男だったのー?
どうやらハリウッドではグリム童話の実写版映画化が流行っているらしい。
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