寿司小国人としての愛国心が強いからなのか…というと、そういうわけではありません。
“日の丸”を見ても“君が代”を聞いても、ちーとも何にも感じません。
むしろ、“童謡 ふるさと”の二番の歌詞で泣きます。
アタシを泣かせたい人は“ふるさと”の２番をアカペラで歌ってください。アカペラ限定です。
泣きます。
♪やーまはあーおき♪ あたりで泣きます。
２番の歌詞はこちら↓
いかにいますちちはは
つつがなきやともがき
あめにかぜにつけても
おもいいずるふるさと
こころざしをはたして
いつのひにかかえらん
やまはあおき ふるさと
みずはきよき ふるさと
話しが長くなりましたが要するにアタシはCitizenではないので、この国での『選挙権』がないということを言いたかったのです。
明日11月4日は大統領選だけでなく州レベルや市レベルの住民投票事項がテンコ盛りです。 その中に、大統領選挙と同じくらい注目されているのがカリフォルニア州のProposition8住民投票事項8 同性結婚権の廃止（州民発案による憲法改正案）です。
実はProposition 8に『ＮＯ』と投票するためにだけ選挙権が欲しいのであります。
Proposition 8の背景：
今年5月15日 カリフォルニア州最高裁判所が4対3で『同性同士の婚姻を認めないのは州憲法の保障する州民の平等を脅かすものだ』と、同性同士の婚姻を認める判断を下しました。
これにより カリフォルニア州では同性同士の結婚が認められることになりました。
ところが、この裁判所の判断に反対する団体が『結婚を男女に限るもの』と州憲法を修正することを、住民投票で決定することを訴えました。それがProposition 8です。
カリフォルニア州憲法は51％の賛成があれば簡単に州憲法を変えることができるそうです
Proposition 8 にYESと投票するということは：州憲法に
『only marriage between a man and a woman is valid or recognized in California（カリフォルニア州では、男女間の婚姻のみを有効とし、承認する）』という１４wordsを書き加えることに同意するということです。
平たく言うと、同性愛カップルの婚姻を認めない…ということです。モルモン教や保守的なキリスト教の宗教団体が中心となり 巨額を投じ同性同士カップルの婚姻を排除する新聞・テレビCM・デモ行進等のキャンペーン YES on Prop 8を繰り広げております。 彼らの言い分は：神の教えに反するから・“伝統的家族”の定義に反するから・子供たちに教育現場で説明できないから等々です。
狂信的な信者たちは、この法案が通らなかったら”世の終わり”と叫びます。
相反するNO on Prop 8 の人々の言い分は：州憲法において全ての州民は平等の権利を有する。異性同士カップルに認められている法的な権利は同性同士カップルにも認められるべきである。（移民法 相続税控除 年金の支給 その他）
宗教や信条に強く関わる内容だけに、ご近所の住民同士の対立をも引き起こしています。
キリスト教系教会もYES とNO で真っ二つ。
不良おばちゃんの論点：
同性愛は生まれもってのことだけに、個人の心を素直に表現して同性愛を選択しているわけである。
同性同士の結婚が 異性同士の結婚を脅かすものではないし、結婚とは本人同士の問題で他人がどうこういうものではない。
幸せの価値観“や“家族の定義”は何通りもある。
同性愛を理解できないからといって、同性を好きになる人たちの権利を剥奪する権利は我我にはない。
サンフランシスコに行くと幸せそうな同性カップルは多く見かけますが、残念ながら自分の知り合いにそういう人々はいません。
今回の選挙でも無ければ身近な問題として考えることもなかったでしょう。
今年5月以降に市庁舎で結婚式を挙げた同性カップル達の幸せそうな表情や涙を見れば、同姓婚を認める法律がどれだけ待ち望まれていたか一目瞭然ですし、彼らの涙に心打たれるはずです。そして矛盾だらけの宗教団体。
婚前交渉、離婚、不倫 等 自分たちの行為を棚に上げ、他人が幸せになることへ圧力をかけるのが神の教え？
宗教って人の心を豊かにするものだと思っていたんだけど...。
ナンセンスなテレビＣＭや広告にではなく、もっと別なことに貴重な献金と労力を使って欲しい。 飢餓に苦しむ子供たちに食料を送るとか・・・。
異なる価値観を許容できる社会というのはやはり人間には無理なんでしょうか。
価値観の強要が差別を生み戦争を起こしてきた歴史に学ぶことはないのかな？ 政治と宗教。宗教と政治。どの時代にも、切っても切れないんでしょうかねえ。
Proposition8は宗教戦争？
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