2011年4月25日月曜日

エカテリーナ二世の子分達の逃亡とALICEという名の老婆と食べるABBAとハラペーニョ姐さん

この季節、Filoli Gardenの花々はそれはもう、おばはんの拙い表現力では言い表せない程の素晴らしさ。
15ドルの入場料を払ってでも行くべし。




















10名の団体だったので、”two-hour docent–led tour” 説明員さんと見習い中の説明員さんの2人組が 花の名前、木々の名前やら由来、お屋敷に住んでいた人々の生活様式や人生等々、たっぷり2時間かけてガーデンと邸宅の案内をしてくれた。(ツアーは無料だけど数日前までに要予約)
654エーカーもある庭園の隅から隅まで見て回るのは一日ではとても無理。












 












剪定されたCamperdown Elm Trees
















Baby Blue Eyes という誰がつけたかぴったしの名前の花。





















FILOLIという名前はMr.&Mrs.Filoliがいたという訳ではなく、この屋敷と庭園を建てたオーナーWilliam Bowers Bourn氏のcredo信条 "Fight for a just cause; Love your fellow man; Live a good life  大義名文の為に戦い、同胞を愛し、人生を楽しむ” の最初の二文字取ってくっつけただけなんだって。

発音はFiloli  ファイ ロ リ。  フィロリ じゃないよ。
Godivaが ゴ ダイ バで、
IKEA が アイ キヤ となるのと同様。










今回はFiloliメンバーで、隣町Athertonに住むスウェーデン人、ビー玉みたいな水色のオメメの元ABBA金髪の方のボーカルそっくりRaija(ライヤと発音)が、見学ツアーの予約から連絡からランチの手配等の何から何まで取り仕切ってくれた。



ランチはthe CafÉ at Filoli のテラスでキッシュとサラダのセット。
キッシュは薄い普通のキッシュかと思いきや、分厚くてボリュームがあって美味だった。




ランチを食べ終わり、”さて、ギフトショップでも覗いてから解散るすべー”ということになったら誰かが欠けている!

エカテリーナ二世の子分達、ウクライナ出身A と ピロシキ皇国出身Zの姿が見えない。

トイレかな?

Riajaは心配して探しに行く。

いない。

どこにもいない。

携帯も繋がらない。

カフェの入り口で暫く待ってみることにする。

AとZは朝も”GPSが嘘をついた”とか主張して大幅に遅刻して迷惑をかけているんだ。

Riajaが駐車場に行って車を探す。

車がない?

え?もしかして帰っちゃった?

まさかねえ。

団体行動が嫌いなアタシだって、団体行動の基本はわきまえている。

誰にも挨拶せず、特に世話人のRaijaに”今日はありがとう”の御礼も言わに勝手に帰っちゃった?

うううううう、、、、、ぶちっ!無礼な奴らめ。

You're not even human.I'm going to cut you into pieces! てめえら人間じゃねえ。たたっ切ってやる!


Don't tell me you haven't seen the cherry blossoms fall.この桜吹雪に見覚えがねえとは言わせねえぜ。
























個人本位な行動が多くて自己主張の強いピロシキ皇国人たちの言動にはほとほと呆れる。

Take care of them! やっておしまいなさいっ! 













Carpoolして一緒に来たNattayaとRiajaに付き合ってもらい、台湾人Luthの親戚ALICEの家に立ち寄り、寄付の小切手をお預かりすることに。




Ted(Nattayaの旦那)に借りてきた(実際には、彼の車からひっぺがしてきた)GPS通りに走ると、どんどん山道へ入っていく。

着いた。

この家?

ピンポーン

『はい。』大学教授みたいな風貌のおじさんが出てきた。

『ALICEいますか?』

『この先1/2マイル先に緑の屋根の屋敷だよ。ここは門番小屋だから。』

『どっひゃーーーーーーーっ。門番小屋?貴方様は門番なのですか?こんな立派な家に住めるんですか?』車の中の3人は大盛り上がり。


ワイナリーにも投資しているとかいうAlice婆さんは、”アタシなんかいつ死んでもいいのよー。もしも大地震が起きたらワインセラーの樽ワインを飲んで酔っ払って天国へ行くわ~。あんた達もいつ避難してきてもいいわよ。ワインならたっぷりあるからねー。”と言ってた。貫禄がちがうわ。降参。








2人をそれぞれの家へ落っことしてミートボールを買いにIKEAに寄る事に。
IKEAは食料品店 兼 軽食カフェだと思っている不良おばちゃん。

家具売り場にはまったく興味がない。処分する物が多すぎて、生活様式を縮小化すること先決問題だ。


今回も定番4点セットを購入。冷凍ミートボール、 冷凍マッシュドポテト、グレイビーソースの素、そしてLingonberry こけももジャム。ふかふかのミートボールは2.5ポンド(1.13Kg)入り6.99ドル。こんなに安くていいのか? 

スープに入れたり、パスタに入れたりと重宝よ。

やっほい。これで今晩のご飯は解決。















Riajaお勧めの瓶詰め『ABBA』も見つけて購入。
♪Mamma Mia! ♪のABBAじゃないよ。 ABBAは”イミテーション・キャビア”。
















”とびっこ”よりも大きな粒々で感触がキャビアに似ている。

スウェーデンではサワークリームやcreme fraiche クレーム・フレッシュ(乳酸菌で発酵させた生クリーム)にdill、マヨネーズ、エビなどと一緒に混ぜ、クラッカーやDevild eggのフィリングにしたり、ベイクドポテトの上に乗せたりと活躍するそうだ。
瓶入り(3.99ドル)だから、日持ちもするし”いくら”の替わりにサーモンの上に飾ってもきっと豪華だわ。











その足で道を挟んで反対側に出来たモールのメキシカンスーパーMi Pueblo   (私の村)に。
この店のデリとフードコートの充実ぶりはすごい。





















今日引っかかったのはこれ。

出入り口の中で実演販売していたメキシカン兄ちゃんの”おばちゃん、生牡蠣食べる~?”の一言に引っかかった。

”生牡蠣?食べる。もちろん食べるよ。” ちょうど小腹もすいている。いやいや 、とってもすいている。






















生牡蠣一個一ドルで何やら作ってくれるらしい。

『じゃあ3個分作って。』

殻付き牡蠣をその場でむいて、好みできゅうり、レッドオニオン、cilantoroシラントロ、ライムをしぼり、どぼどぼ~とトマトジュースみたいな液体に漬けてくれる。塩をちょっと入れてもらうと出来上がり。



























これ”生牡蠣のサルサ・スープ”とでも呼ぶのだろうか?

旨い。
これは旨いど!
あまりにも美味しかったので、一郎爺にも食べさせてあげようと追加オーダーした。

爺のは生牡蠣じゃなくて、roasted oysterを頼んでみた。鉄板の上で殻つき牡蠣を焼いて、さばいて後の工程は同じ。

たった3ドル?
きゃあ嬉しい。


気になったものは、とりあえず買って試してみないと気がすまない。

だけど、色っぽい目つきのお姉さんがハラペーニョの海から首を突き出しているという、ファンキーなデザインのハラペーニョのピクルス缶詰、”ハラペーニョ姐さん”を買ってみるという勇気は無かった。





















お姉さんなのかな?
もしかしてキレイなお兄さんに見えなくもないぞ。

2011年4月16日土曜日

Bordersが消えた

集めた募金の送り先が決まった。


City of Riverside,CA カリフォルニア州 リバーサイド市を通じて仙台市に送ることで皆さんの了解を頂いた。

1957年から仙台市とSister City姉妹都市関係にあるRiverside市は『Riverside's Sendai Relief Fund 』として集まった募金の全額を仙台市に届けてくれる。



ホームページ:Riverside,CA


決して裕福な街ではないRiverside リバーサイド市が、$375,700.oo(4月16日現在)という金額の募金を集めることが可能なのは、50年以上かけて仙台市と築いた強い信頼関係の賜物なのだろうなあ。


ホームページのビデオの最後で消防士が街頭で『Fill the Boot for Sendai 仙台のためにブーツを一杯に』と消防士用の長靴を持って募金活動をしてくれている。

泣けてくるよ、、、。

























写真:WoodsideにあるFiloli GardenのWepping Cherry Tree 枝垂桜。

4月中旬だというのに満開だったよ。いいなあ~やっぱり桜は。





ピンポイントでお金持ち狙い、”お願い募金してちょ”はまだまだ続くよ。


お金持ちがお金持ちの親戚を紹介してくれたりで、Athertonアザートンの隣町Woodsideに連日訪れることに。


ここWoodsideにはAthertonの上を行く超ウルトラスーパーお金持ちが住む町なの。

ここら辺の豪邸の敷地の単位は”square feet スクエアフィート(Sq Ft)”ではなくて、”エーカー”なので、道からではどんなお屋敷なのかは見えない。

例えば、Steve Jobsがオーナーだった家をGoogle Mapで上空から見てみよう。 ⇒Jackling House

でかっ!

Woodsideの住人は、例えば寿司小国風邸宅(写真下)に住むOracleオラクルのCEO Larry Ellison ラリー・エリソン。
















先々月Obama大統領がシリコンバレートップCEO達を集めた夕食会が開かれたJohn Doerr ジョン・ドアー。

AppleアップルのSteve Jobsスティーブ・ジョブスに至っては、Jackling Houseの跡地に現在こんな家を新築中なんだって。











記事: Steve Jobs' New House: Plans For Woodside Mansion Revealed より。


コンセプトは"Hydrogen House 水素ハウス" 、 "Zero Energy Concept House ゼロ・エネルギー・コンセプト・ハウス" ?

Steve Jobsは裁判で”歴史的建造物であるJacking Houseを壊すことは許さん!団体”やら、地元住民やらとすったもんだのあげくに勝利し、やっとdemolish許可 ぶっ壊してもよい許可をもらった。


築86年という古くて大きなお屋敷をメインテナンスしながら住み続けるよりも、ぶっ壊しちゃって新しい家を建てたほうが安上がり・・・という理屈は判るのだが残念だ。


時代の流れとお金持ちパワーには勝てないのね、、、。


先々月に立て壊され、新築工事が始まっているらしい。


だけどWoodsideの深い緑に溶け込む”アップルストアー”みたいな現代的邸宅って、、、ちょっと想像できない。


どうせだったら、木々に溶け込むウッディーな りんご型の家にしたらいいのに・・・。


だけど、Jobsの健康が新居完成までもたない、、、というもっぱらの噂よ。






この店もなくなっちゃった。




















Santana Rowサンタナロウの一等地に構えていた大型書店Bordersも今週いっぱいで閉店しちゃった。


この数ヶ月間閉店セールをやってた。


大学の春休みにUC Davisの友人達を訪ねる途中、San Joseに寄った『サンディエゴ天然息子』は、半額になった画材を大喜びで買い込んでいたっけ。


















映画『You've got mail ユー・ガット・メール(1998年)』を思い出すよ。 映画では、主人公が母の代から経営する小さな絵本屋が、大手チェーンの大型書店(モデルはBordersかBarnes & Nobleと思われる)の進出により、閉店に追い込まれるんだ。

















ストーリー【Wikipediaより】

ニューヨークの片隅で、母親の代から続く老舗の小さな絵本屋を経営しているキャスリーン(メグ・ライアン)。彼女には同棲している恋人がいるがインターネットで知り合ったスクリーンネーム「NY152」の彼とのメールのやり取りに夢中。そんなとき、キャスリーンの店のすぐ側に大手チェーンの大型書店が開店。このままではキャスリーンの店は潰されてしまう。実はこの大型チェーン会社の御曹司・ジョー(トム・ハンクス)こそが「NY152」の彼だった。キャスリンとジョーは実生活では商売敵として顔を合わせれば喧嘩ばかり。だけど家に帰れば「Shopgirl」と「NY152」として、その日にあった事をメールで報告したり、お互いを励まし合う間柄に。メールを通じて、ふたりはますます惹かれ合っていく。お互い相手の正体に気付かぬまま…。




Borders とBarns&Noblesはソファでリラックスして読書や勉強が出来るスペースを用意したり、無料Wi-Fiの提供、さらにはコーヒーチェーン店の書店内への導入等で競い合ってきた。 そして、Bordersは2005年のピーク時には従業員数で3万人以上、1,200店舗を擁する巨大書店チェーンへと成長した。

『You've got mail ユー・ガット・メール(1998年)』の製作から20年も経っていないのに、、、。大型チェーンBordersがAmazon.comに負けて倒産しちゃった。


時代の移り変わりは激しいのお、爺さんや、、、。

200店舗以上の閉店店舗リスト(追加分も含めて) 写真は5月末に閉店予定のMilpitas店。















本、CD、文具だけでなく、書棚やテーブルなど、店内のありとあらゆるものを割引いて叩き売るのがこの国の閉店処分セール。


業務用のシアトルコーヒー豆まで割り引いて処分だ。



めったに買い物はしなかったけど、お茶しながら読書が出来て図書館代わりに良く立ち寄っていた。


無くなるなんて困っちゃうよ。(/´Д`)/

2011年4月4日月曜日

ピンポイントAtherton攻撃

ピンポイントでお金持ちに狙いを定めた”お願い募金してちょ”で、本日はAthertonアザートンのここん家に来ている。



















AthertonはForbesフォーブスの America's Most Expensive ZIP Code によると、この国で2番目に高価な郵便番号なのだそうだ。

家の平均価格は$4,000,000(約3億5千万円)。 下を向いて歩けば、お札が落ちているかもしれない。 (バカたれ)

多くのセレブが住むこの地。  フラフラしていると下働きの掃除人と間違われるか、怪しい不法侵入者と見られて警備員にとっつかまる。(-。-;)



今日も大口募金の寄付を頂いたが、条件付きだった。 ”American Red Crossには寄付してくれるな。全額が被災者に行く団体をお前が見つけてこい”とな。

米赤十字を信用していない訳ではないのだが、大きな団体であるが故に寄付した金額の半分以上が運営費や経費、人件費に回されるということが気に入らないらしい。


チャリティー団体のデータを調べることの出来るサイト CHARITY NAVIGATOR によると、American Red Cross CEOのGail J. McGovernは$446,867 (3千8百万位か?)貰っている。 ”無給でいいからCEOやりまっせー”という奇特な人はいないもんかね。

100%被災者の為に使われる募金・・・というのは不可能だが、もっとローカルで小さいが透明性のある団体があるか調べてみよう。

寿司小国の団体は、$ドルで寄付を受け付けてくれない。うーむ。




”お願い募金してちょ”の お願い に役立つ本を見つけた。 Japan: a pictorial portrait IBCパブリッシング発行














何が便利かって、シンプルで判りやすい上に地方ごとに鮮やかな写真が説得力があるのだ。

















東北地方のRice Patties水田(秋田なんだけどね、、、)の写真がそれはそれは美しい。 

切り札にこの写真を見せると小切手が出てくるという訳である。この一枚の写真が全てを物語ってくれる。

写真の説得力ってすごい。 


















AthertonからValparaiso Ave.を隔てたMenlo ParkメンローパークのMenijahの家では、折りしもPercian New Yearペルシャの正月お祝いがたけなわだ。

ペルシャ帝国 (現Iran, Afghanistan, Azerbaijan, Turkey, and portions of western China and northern Iraq) で3000年以上前から続く新年は春分の日3月21日。 

伝統に則って7つのSで始る縁起物を揃えてテーブルに飾る。りんご、にんにく、新芽、、、あとは何だっけ? 



















”もやし”みたいなSprout新芽。”Re-birth復活"を表すのだとか。



おお、復活してみたいぞ。




Menijahの旦那さんは建設会社の社長さんなので、この家も25年前に自ら設計して建てたのだそうだ。


この巨大な邸宅に2人で住んでいて(メイドと庭師は通ってくる)夜怖くないのだろうか・・・。
























Pricelessプライスレスなのは床にも壁にも無造作に置かれている本場ペルシャ絨毯。

それも年代物ばかり。
























寿司小国の常識では、”土足でカーペットの上を歩く”のは抵抗があるのだ。特に高価なペルシャ絨毯となれば余計だ。

だからと言って、あんた つま先立ち で歩いてどうするのー!はい、平民です。



Percian Riceの炊き方を習った。

レストランで頂くふかふかのご飯が大好きなので、是非今度自分でも作ってみたい。

Basmati Riceを洗い、パスタを茹でる要領でアルデンテに茹でる。ザルに取ってお湯を切っておく。オリーブオオイル(またはバター)と少量のサフランを入れた鍋に、茹でたBasmati Riceを入れて蓋をして中火で5分、その後弱火で45分炊く。



















鍋の底のお煎餅みたいな”おこげ”がぱりぱりで最高!


おこげ人気ははグローバルだった。



いつも車に乗せてあげるFatemehから”お駄賃”を頂いた。


高くて買えない saffron サフランだ!やっほい! 


発音はサフラン ではなくて、  ザフロン に近い。

ありがとFatemeh!  早速ふかふかPercian Rice作ってみませう。